アニオンギャップとは?代謝性アシドーシスの原因を鑑別する方法

アニオンギャップとは?代謝性アシドーシスの原因を鑑別する方法

医療と看護を知りたい

アニオンギャップとは何ですか?

医療の研究家

血液中の陽イオンと陰イオンの差のことです。

医療と看護を知りたい

それってどういうときに使われるんですか?

医療の研究家

代謝性アシドーシスの原因を鑑別する指標として使われます。

アニオンギャップとは。

血液中の検査項目で「アニオンギャップ」という言葉があります。アニオンギャップ(AG)とは、血液中の陽イオンと陰イオンのバランスを意味します。アシドーシス(酸性過多)の原因を判断する指標として用いられます。

アニオンギャップとは

アニオンギャップとは

-アニオンギャップとは-

アニオンギャップは、血液中のアニオンの濃度(負に帯電したイオン)と陽イオンの濃度(正に帯電したイオン)の差です。通常、アニオンギャップは約12~16mEq/Lです。これが増加すると、代謝性アシドーシスの可能性があります。

アニオンギャップの計算方法

アニオンギャップの計算方法

アニオンギャップは、血液中の陰イオンと陽イオンのバランスを評価するために使用される指標です。アニオンギャップを計算するには、血液のナトリウム濃度から塩素濃度と重炭酸濃度の合計を引きます。

通常、アニオンギャップは12〜16 mEq/Lです。この範囲を超えると、代謝性アシドーシスが発生している可能性があります。代謝性アシドーシスは、過剰な酸の産生または重炭酸の喪失によって引き起こされます。

正常値と異常値

正常値と異常値

-正常値と異常値-

アニオンギャップの正常値は8~16mEq/Lで、この範囲を外れる場合は異常値とされます。アニオンギャップが12~20mEq/Lの場合は、代償性アシドーシスの可能性があります。アニオンギャップが20mEq/Lを超えると、代謝性アシドーシスの原因を調べる必要があります。代謝性アシドーシスの一般的な原因には、乳酸アシドーシス、糖尿病ケトアシドーシス、腎臓疾患などが挙げられます。

高アニオンギャップ代謝性アシドーシスの原因

高アニオンギャップ代謝性アシドーシスの原因

高アニオンギャップ代謝性アシドーシスの主な原因は、血中のアニオン濃度が上昇することによるものです。このアニオン濃度の上昇は、次の物質の蓄積が原因となります。

* 乳酸(激しい運動、低酸素症、敗血症)
* ケトン体(糖尿病、飢餓)
* 尿毒症酸(腎不全)
* サリチル酸(アスピリン中毒)
* メタノール(中毒)
* エチレングリコール(中毒)

低アニオンギャップ代謝性アシドーシスの原因

低アニオンギャップ代謝性アシドーシスの原因

低アニオンギャップ代謝性アシドーシスの原因は、以下の要因に関連している可能性があります。

* 乳酸アシドーシス無酸素性解糖によって産生される乳酸の過剰蓄積によるもの。敗血症、低酸素症、運動などの原因で起こります。
* ケトアシドーシス糖尿病や飢餓などの状態において、脂肪組織からケトン体が過剰に放出されることによるもの。
* 腎不全腎臓が酸を排泄できない場合に起こります。
* 低アルブミン血症血清アルブミン濃度の低下により、アニオンギャップが低くなることがあります。
* 薬剤フェニトイン、サリチル酸などの薬剤は、アニオンギャップを低下させる可能性があります。

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