「CA125」ってなに?婦人科領域で多用される腫瘍マーカー

「CA125」ってなに?婦人科領域で多用される腫瘍マーカー

医療と看護を知りたい

CA125って何ですか?

医療の研究家

婦人科領域で多用される腫瘍マーカーで、主に卵巣がんなどのがんの検査に用いられます。

医療と看護を知りたい

他のどんながんで上昇しますか?

医療の研究家

肝がん、胆道がん、膵がん、子宮内膜症などでも上昇する場合があります。

CA125とは。

「CA125」とは、婦人科でよく使われる腫瘍マーカーです。特に、卵巣がん(漿液性嚢胞腺がん)、肝臓がん、胆道がん、膵臓がん、子宮内膜症で上昇します。また、子宮頸がん、子宮体がん、胃がん、大腸がん、肺がんでも上昇する場合があります。

CA125とは?

CA125とは?

「CA125」とは、婦人科領域の腫瘍マーカーとして利用される、血液検査で測定できる物質です。このマーカーは、卵巣がん・卵管がん・子宮内膜がんなどの婦人科系悪性腫瘍を診断する際に、補助的に用いられます。CA125の濃度が正常範囲を超えると、婦人科系悪性腫瘍の存在が示唆されます。ただし、CA125は腫瘍の増大だけでなく、生理中や良性疾患でも上昇する可能性があるため、単独での診断基準にはなりません。他の検査結果と併せて総合的に判断することが重要です。

CA125の上昇が見られる主な疾患

CA125の上昇が見られる主な疾患

CA125が上昇する主な疾患として挙げられるのは、まず卵巣癌です。特に進行した卵巣癌では、80~90%の患者さんでCA125の上昇が認められます。また、子宮内膜症子宮筋腫などの良性疾患でも、CA125が上昇することがあります。さらに、膵臓癌肝臓癌などの他臓器の癌でも、CA125が上昇することがあります。

CA125の上昇の原因

CA125の上昇の原因

CA125の上昇の原因は様々で、婦人科領域のがんだけでなく、他の病態でも上昇することがあります。主な原因を以下に示します。

* 婦人科領域のがん卵巣がん、卵管癌、子宮体癌、子宮頸癌など
* 良性の婦人科疾患子宮内膜症、卵巣嚢腫、骨盤炎症性疾患など
* 肝臓や胆道の疾患肝硬変、胆管炎、胆嚢炎など
* 心不全や腎不全血流障害により腫瘍マーカーが放出されるため
* 妊娠胎盤からCA125が産生されるため

CA125検査の精度と限界

CA125検査の精度と限界

CA125検査の精度と限界

CA125検査は婦人科領域において広く用いられる腫瘍マーカーですが、その精度には限界があります。CA125値が上昇することは、卵巣がんだけでなく、子宮内膜症、子宮筋腫、肝炎などの良性疾患でも見られることがあります。そのため、単独では卵巣がんの確定診断には用いられず、他の検査結果や臨床所見と組み合わせて総合的に判断する必要があります。また、初期の卵巣がんではCA125値の上昇が認められない場合もあり、感度は100%ではありません。さらに、閉経後の女性ではCA125値が上昇する傾向にあるため、年齢や閉経状態も考慮する必要があります。

CA125検査の意義

CA125検査の意義

-CA125検査の意義-

CA125検査は、婦人科領域において幅広く用いられている腫瘍マーカーです。このマーカーは、卵巣がんをはじめ、子宮体がん、卵管がん、腹膜がんなどの婦人科悪性腫瘍の診断や経過観察に役立てられています。CA125値の上昇は、これらの腫瘍の存在や増悪を示唆する可能性があります。そのため、定期的なCA125検査により、早期発見や治療のタイミングを把握することができます。

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