喉頭鏡とは?種類や使い方を解説
医療と看護を知りたい
先生、『喉頭鏡』ってなんですか?
医療の研究家
『喉頭鏡』は、喉頭、つまりのどの奥を観察・広げるための器具のことですよ。
医療と看護を知りたい
へえ、気管挿管するときに使うんですね。
医療の研究家
そう、種類によって構造や操作、大きさが異なるので、状況に応じて使い分けられます。
喉頭鏡とは。
「喉頭鏡」とは、喉を観察したり広げたりするために用いる医療器具です。主に気管に管を入れる際に使用されます。喉頭鏡の種類によって、構造や操作方法、大きさが異なります。
喉頭鏡の概要
喉頭鏡の概要
喉頭鏡は、声帯や喉の構造を診察するための医療機器です。金属または合成樹脂でできた管状の道具で、先端に小さな光源が付いています。これにより、医師は喉の奥に直接光を当て、声帯、咽頭、喉を視覚化することができます。喉頭鏡を使用することで、医師は次のような病状の診断や治療を行うことができます。
* 声帯ポリープ
* 声帯麻痺
* 声帯結節
* 喉頭癌
喉頭鏡の種類
喉頭鏡の種類
喉頭鏡には、さまざまな種類があり、用途や挿入方法によって分類することができます。主な種類を以下に示します。
* -フレキシブル喉頭鏡-細く柔軟なチューブ状の喉頭鏡で、鼻腔や口腔から挿入できます。曲げることができ、上気道の狭い領域や複雑な構造を観察するのに役立ちます。
* -リジッド喉頭鏡-金属またはプラスチック製の直線的な喉頭鏡で、口から挿入します。上気道の広い領域や、より深く挿入する必要がある場合に使用されます。
* -ビデオ喉頭鏡-カメラ付きの喉頭鏡で、上気道内の画像をモニターに表示できます。喉の視覚化を向上させ、気管内挿管や他の処置をより容易にします。
* -ファイバースコープ-細く柔軟なファイバーバンドルを使用した喉頭鏡で、鼻腔や口腔から挿入できます。上気道や食道内の狭い領域を詳細に観察するために使用されます。
喉頭鏡の使い方
-喉頭鏡の使い方-
喉頭鏡を使用するには、適切な手順に従うことが重要です。まず、患者を仰向けに寝かせ、頭と首をやや後方に傾けます。次に、喉頭鏡のブレードを患者さんの口の中に入れ、舌を避けて喉の奥にゆっくりと挿入します。ブレードが喉蓋谷に達すると、エピグロティスの下で舌を持ち上げ、喉頭を露出させます。
喉頭鏡を保持しながら、別の器具を使用して気管内に管を挿入することがあります。この器具には、気管チューブ、気管カニューレ、またはネブライザなどがあります。喉頭鏡は、気道内の観察、異物の除去、分泌物の吸引など、さまざまな処置にも使用されます。処置が完了したら、ブレードをゆっくりと取り出して、患者の舌と喉を傷つけないように注意します。
喉頭鏡の構造
喉頭鏡の構造喉頭鏡は主に3つの部分から構成されています。
* -ブレード-喉頭腔を映し出す鏡の役割を果たします。直刃ブレードと湾曲ブレードの2種類があり、用途に応じて使い分けられます。
* -ハンドル-ブレードを保持する部分で、長さや形状もさまざまです。持ちやすさと操作性を重視した設計になっています。
* -光源-喉頭腔を照らすために必要な光を供給します。従来はハロゲンランプが主流でしたが、近年ではLED光源を採用したモデルが増えています。
喉頭鏡の操作
喉頭鏡の操作は正確性と器用さを必要とする手順です。まず、患者を仰向けに寝かせ、頭と首を後方に傾けます。医師は、対象者の口を軽く開けさせ、舌を抑えます。次に、喉頭鏡のブレードを患者の口に挿入し、舌の上に置きます。医師は、喉頭鏡のハンドルを握って、ブレードを持ち上げ、エピグロティス(喉頭蓋)を視覚化します。エピグロティスは、嚥下時に気管を覆い、異物が肺に侵入するのを防ぐ軟骨です。医師はブレードをさらに持ち上げて、声帯を含む喉頭内部を視覚化します。この操作には、医師のスキルと患者の協力が不可欠であり、正確な診断と治療につながります。