医療検査の『穿刺』とは?
医療と看護を知りたい
先生、穿刺って何ですか?
医療の研究家
穿刺とは、血液や細胞などのサンプルを採取するために、体外から針を体内に刺すことだよ。
医療と看護を知りたい
つまり、採血みたいに針を刺すことですか?
医療の研究家
そうだね。穿刺は、採血以外にも、髄液検査や組織生検などにも使われるよ。
穿刺とは。
医療検査や診断に関わる用語に「穿刺」があります。穿刺とは、血液や体液、細胞などの検体を採取するために、皮膚や血管を針で刺す処置を指します。
穿刺の定義と目的
医療における穿刺 とは、皮膚または他の組織に針やカテーテルなどの鋭利な器具を挿入する処置です。この処置の主な目的は、主に診断や治療のため、体液や組織のサンプルを採取することです。
穿刺の種類
穿刺の種類
穿刺は、医療現場でさまざまな種類が行われています。代表的なものを以下にご紹介します。
* -静脈穿刺-血管内に針を刺すことで血液を採取したり、輸液や投薬を行います。
* -動脈穿刺-動脈内に針を刺すことで、血圧測定や血液採取を行います。
* -筋肉内注射-筋肉内に針を刺して薬剤を注入します。通常は筋肉の厚い部位に行われます。
* -皮下注射-皮膚直下の脂肪層に針を刺して薬剤を注入します。インスリンなどの注射で用いられます。
* -腰椎穿刺-腰の脊髄から髄液を採取します。神経系の病気の診断や治療に使用されます。
穿刺の適応症
穿刺の適応症とは、穿刺を行うべき症状や状態のことです。穿刺は、主に以下のような場合に行われます。
* 血液検査血液中の成分を調べるために、静脈や動脈から採血します。
* 髄液検査脳脊髄液中の異常を発見するために、腰椎から髄液を採取します。
* 生検組織や細胞を採取して、病気の診断や病理学的検査を行います。
* 薬剤投与点滴や注射など、薬剤を静脈や筋肉内に入れるために使用されます。
* 気胸穿刺肺に溜まった空気を抜くために、胸腔から針を挿入します。
穿刺の注意点
穿刺の注意点として、以下が挙げられます。穿刺は、針を体内に挿入する処置のため、感染予防や合併症の回避が重要です。そのため、穿刺部位の消毒や滅菌された針の使用が必須です。また、穿刺中は針の角度や深さに注意し、血管や神経を損傷しないよう慎重に行う必要があります。さらに、穿刺後は止血や患部の観察を行い、感染や出血の兆候がないか確認します。穿刺は、医療従事者による適切な技術によって行われることで、正確な検査結果の取得や患者への負担軽減につながります。
穿刺後の留意点
穿刺後の留意点を理解することは、穿刺による不快感や合併症を最小限に抑えるために重要です。穿刺後は、以下の点に留意してください。
* 圧迫止血をしっかり行う 注射部位を数分間強く圧迫して、出血や内出血を防ぎます。
* 患部を清潔に保つ 穿刺後は患部を清潔に保ち、感染を防ぎます。
* 激しく動かさない 穿刺した部位を激しく動かすと、出血や痛みが悪化する可能性があります。
* 異常があれば医師に相談 発赤、腫れ、痛み、熱などの異常があれば、すぐに医師に相談してください。感染やその他の合併症の兆候である場合があります。