医療の体温計とは?種類や使い方を徹底解説
医療と看護を知りたい
医療の医療機器・設備・器具に関する用語『体温計』について教えてください。
医療の研究家
体温計とは体温を測定するための器具のことです。種類には電子体温計や耳式体温計などがあります。
医療と看護を知りたい
電子体温計が広く使われているんですね。
医療の研究家
はい、正確で使いやすいからです。
体温計とは。
医療機器・設備で使用される「体温計」とは、体温を測定するための器具です。体温計には電子体温計や耳式体温計などの種類があり、電子体温計が広く使用されています。
体温計とは?
医療の体温計とは、人体の体温を測定する機器です。主に、口、腋窩(わき)、直腸などの部位に挿入・接触させ、熱の移動によって温度を感知して数値を表示します。体温計には、水銀式、電子式、赤外線式など、さまざまな種類があり、用途や測定部位によって使い分けられています。
体温計の種類
-体温計の種類-
体温を測定する体温計には、さまざまな種類があります。それぞれに特徴があり、目的に応じて適切なタイプを選ぶことが重要です。
最も一般的なのは水銀体温計で、ガラス製チューブの中に水銀が封入されています。水銀は体温の上昇に応じて膨張するため、ガラス管内の目盛で体温を測定できます。しかし、水銀は有毒なので、破損には注意が必要です。
電子体温計は、安全で使いやすいタイプです。電子センサーを使用して体温を検出し、デジタル表示で結果を表示します。即座に体温を測定できる利点がありますが、精度が低い場合があります。
耳式体温計は、耳の鼓膜から放出される赤外線を利用して体温を測定します。非接触式なので、衛生的に測定できますが、正確性に欠けることがあります。
肛門式体温計は、直腸の温度を測定するタイプです。最も正確に体温を測定できますが、プライバシーや使用感に抵抗がある人もいます。
電子体温計の仕組み
電子体温計の仕組み
電子体温計は、体内の熱を検知する高感度の電子センサーを使用しています。このセンサーは通常、サーミスタと呼ばれ、温度変化に応じて抵抗値が変化します。体の体温が上昇すると、センサーの抵抗値が低下し、それが電子回路によって電気信号に変換されます。この信号は、温度表示用のデジタルディスプレイに表示されます。電子体温計は、測定にかかる時間が短く、通常数秒で体温を読み取ることができます。また、正確性が高く、誤差はわずか0.1~0.2度程度です。
耳式体温計の仕組み
耳式体温計は、鼓膜から放出される赤外線を利用して体温を測定する体温計です。耳道内の鼓膜の温度は、中心体温に近いため、非接触で正確な体温の測定が可能です。
仕組みとしては、まず耳式体温計から赤外線が鼓膜に向けて照射されます。鼓膜に照射された赤外線は鼓膜の温度によって変化し、その変化をセンサーが検出します。検出された赤外線信号は電気信号に変換され、アルゴリズムによって体温が算出されます。
体温計の正しい使い方
体温計の正しい使い方
体温を正確に測定するためには、体温計の正しい使い方を理解することが不可欠です。まず、体温計のタイプによって使用方法が異なることに注意してください。
水銀体温計の場合、脇の下に5~10分間挟みます。電子体温計の場合、脇の下または口腔内に30秒~1分間挿入します。直腸体温計は直腸に挿入するため、最も正確な測定が得られますが、医療従事者によってのみ使用されるべきです。
測定中は、体温計を脇の下にしっかりと挟んだり、口腔内に適切に挿入したりすることが重要です。動かしたり、口を開いたりすると測定値に影響が出ます。また、測定中は体温計を水平に保ち、結果が表示されるまで待ちましょう。正しい測定値を得るためには、これらの手順を慎重かつ正確に行うことが不可欠です。