前立腺炎とは?|原因、症状、治療法
医療と看護を知りたい
先生、 ‘前立腺炎’ って何ですか?
医療の研究家
前立腺炎には2種類あるんだよ。1つは尿路感染が原因の急性細菌性前立腺炎。排尿痛や発熱を伴うことがあるよ。
医療と看護を知りたい
もう1つはどんなものですか?
医療の研究家
もう1つは前立腺炎症候群。頻尿や会陰部の不快感などさまざまな症状があるけれど、明確な原因が特定できないことが多いんだ。
前立腺炎とは。
急性細菌性前立腺炎
-急性細菌性前立腺炎-
急性細菌性前立腺炎は、前立腺に細菌が感染することによって起こる前立腺の炎症です。通常、大腸菌などの細菌が原因となります。このタイプの前立腺炎は、突然発症し、激しい症状を引き起こします。
前立腺炎症候群
前立腺炎症候群は、前立腺に炎症が起こる病気です。前立腺は、男性の尿道を取り囲んでいるクルミ大の器官です。前立腺炎症候群には、急性前立腺炎と慢性前立腺炎の2種類があります。
急性前立腺炎は、突然発症し、数日から数週間続きます。症状としては、排尿時の灼熱感や痛み、頻尿、尿意切迫感、発熱、悪寒などがあります。慢性前立腺炎は、数か月から数年にかけて徐々に発症し、症状が軽度で持続します。症状としては、排尿時の軽度の灼熱感、頻尿、夜間頻尿などがあります。
症状
-症状-
前立腺炎の症状は、症状が現れない場合もあれば、さまざまな程度で現れる場合もあります。最も一般的な症状は、排尿時の痛みや灼熱感です。また、尿の頻度や衝動の増加、排尿時の切迫感、排尿後の残尿感などもあります。さらに、尿の濁りや悪臭、下腹部や恥骨付近の痛みや圧迫感、場合によっては発熱や悪寒などの全身症状が現れることもあります。前立腺炎の症状は、細菌感染や前立腺の腫れや炎症など、その原因によって異なります。
原因
-原因-
前立腺炎の原因は、さまざまな病原体による感染が最も一般的です。細菌感染が最も多く、大腸菌やプロテウス菌などのグラム陰性菌が主な原因です。また、クラミジアやマイコプラズマなどの非細菌性病原体も前立腺炎を引き起こすことがあります。
感染以外にも、尿路結石、前立腺肥大症、カテーテル留置などの要因も前立腺炎の発症に関連しています。これらの要因は前立腺の血流を遮断したり、尿の流れを阻害したりすることで、感染や炎症を起こしやすくなります。
治療法
-治療法-
前立腺炎の治療は、感染のタイプと重症度によって異なります。
* -抗菌薬- 細菌性前立腺炎には、シプロフロキサシンまたはレボフロキサシンなどの抗菌薬が処方されます。
* -鎮痛剤- 急性前立腺炎の痛みを緩和するために、イブプロフェンやナプロキセンなどの鎮痛剤が使用されます。
* -α遮断薬- タムスロシンやプラゾシンなどのα遮断薬は、前立腺の筋肉を弛緩させ、排尿を容易にします。
* -手術- まれに、前立腺膿瘍の切開や前立腺の摘出手術が必要になる場合があります。
治療期間は、感染の重症度によって異なりますが、通常は4~6週間です。治療後も、症状が完全に消失するまで定期的な診察が必要になることがあります。