腎・泌尿器の用語『eGFR』とは？
医療と看護を知りたい
先生、eGFRって耳にするんですけど、具体的にどういうものですか？
医療の研究家
eGFRとは、eGFR（推定糸球体濾過量）のことで、腎臓の機能評価に使われる数値です。
医療と看護を知りたい
糸球体濾過量ってなんですか？
医療の研究家
糸球体濾過量とは、腎臓の糸球体で1分間にろ過される血液の量のことです。eGFRはそれを推定する数値で、腎臓の機能を評価する上で重要な指標となります。
eGFRとは。
腎臓の機能を評価する指標である「eGFR（イーGFR）」という医療用語があります。これは、「推算糸球体濾過量」とも呼ばれ、腎臓の働きを数値で表しています。
eGFRとは？
eGFRとは、腎機能を表す数値です。正式名称は「推算糸球体濾過量」といい、腎臓が血液から老廃物をろ過する能力を示します。クレアチニンという老廃物の血液中の濃度と年齢、性別、人種などのデータを基に計算されます。
eGFRの算出方法
-eGFRの算出方法-
eGFRは、血清クレアチニン値、年齢、性別、人種などの情報を用いて計算されます。最も一般的なeGFRの計算式は、CKD-EPI方程式です。この方程式は、以下のような変数を使用しています。
* 血清クレアチニン値 (mg/dL)
* 年齢 (年)
* 性別 (男性 = 1、女性 = 0)
* 人種 (アフリカ系アメリカ人 = 1、その他 = 0)
eGFRの正常値
eGFRの正常値は、一般的に男性では90 mL/分/1.73m²、女性では80 mL/分/1.73m²以上とされています。これは、健康な成人の腎機能が十分に保たれていることを示す値です。eGFRが90 mL/分/1.73m²未満になると腎機能の低下が疑われ、重症度によってステージ1から5に分類されます。
eGFRが低いと何が起こる？
「eGFRが低いと何が起こる？」
eGFRが低い状態が続くと、腎機能が低下し、老廃物や余分な水分が体内に蓄積されてしまいます。これにより、むくみ、息苦しさ、疲労などの症状が現れることがあります。さらに進行すると、腎臓が十分に機能しなくなり、腎不全や透析が必要になる場合もあります。また、eGFRが低い人は、心臓病やStrokeなどの他の慢性疾患のリスクも高くなります。そのため、eGFRが低い場合は、早期に医療機関を受診し、適切な治療を受けることが大切です。
eGFRを上げる方法
-eGFRを上げる方法-
eGFRを上げることで、腎機能の維持・改善に役立てることができます。健康的な生活習慣を心がけることが大切です。具体的には、バランスの取れた食事を取り、定期的に運動し、禁煙することが挙げられます。また、十分な睡眠とストレスの管理も重要です。
加えて、特定の栄養補助食品や薬物がeGFRを改善するのに役立つ場合があります。例えば、オメガ3脂肪酸サプリメントや、腎機能を改善する働きがある一部の血圧降下薬などが含まれます。ただし、サプリメントや薬を摂取する前に、必ず医師に相談することが不可欠です。