膀胱瘤とは？原因・症状・治療法を解説！

膀胱瘤とは？原因・症状・治療法を解説！

膀胱瘤とは？

膀胱瘤とは、膀胱壁にできる嚢状の膨らみです。通常は、膀胱に尿が溜まると拡張しますが、一部に弱い部分があると、そこが異常に膨らんで瘤になります。この弱い部分は、膀胱の生まれつきの欠損や後天的な傷や炎症によって生じることがあります。膀胱瘤は、単発または複数個発生することがあります。

膀胱瘤の種類

膀胱瘤の種類

膀胱瘤には、発生する部位や症状によっていくつかの種類があります。主な種類を以下に示します。

* -真性膀胱瘤-膀胱の壁から突出した良性腫瘍で、最も一般的な種類です。
* -偽性膀胱瘤-膀胱の壁に加わる外圧によって形成される嚢状の隆起で、尿路感染症や膀胱炎などの炎症によって引き起こされます。
* -憩室型膀胱瘤-膀胱壁が一部膨らんで形成される袋状の構造で、尿の排出障害や感染症を引き起こすことがあります。
* -尿管狭窄性膀胱瘤-尿管が狭くなって尿が膀胱に排出されず、膀胱に瘤を形成するものです。

膀胱瘤の原因

膀胱瘤の原因は特定されていませんが、いくつかの説があります。
* 胎児期の発育異常膀胱が形成される過程で異常が生じることで、膀胱の一部が飛び出して瘤を形成する可能性があります。
* 尿路感染症膀胱に細菌が感染することで、膀胱壁が損傷し、瘤が発生する場合があります。
* 膀胱結石膀胱内に結石が形成されると、膀胱壁に圧力がかかり、瘤が形成されることがあります。
* 外傷膀胱に外力が加わることで、膀胱壁が損傷し、瘤が形成される可能性があります。

膀胱瘤の症状

膀胱瘤とは、膀胱壁に形成される異常な出っぱりのことです。その症状は、膀胱瘤の大きさや位置によって異なります。

一般的な症状としては、排尿時の圧迫感や痛み、尿失禁、頻尿、残尿感などがあげられます。また、膀胱瘤が大きくなると、下腹部痛や触知可能なしこりが生じることもあります。膀胱瘤によっては、血尿や排尿困難を伴う場合もあります。

膀胱瘤の治療法

膀胱瘤の治療法は、膀胱瘤の大きさや症状の程度によって異なります。小さな膀胱瘤は治療を必要とせず、定期的な経過観察を行います。しかし、大きな膀胱瘤や症状を伴う膀胱瘤には、以下のような治療法が検討されます。

* -薬物療法- 抗コリン薬やα遮断薬を使用して膀胱の収縮を抑え、症状を緩和します。
* -経尿道膀胱瘤摘除術- 内視鏡を使用して膀胱瘤を切除します。
* -開腹膀胱瘤摘除術- お腹を切開して膀胱瘤を切除します。この方法は、大きな膀胱瘤や複雑な膀胱瘤に用いられます。
* -TURBT (経尿道膀胱腫瘍切除術)- 内視鏡を使用して膀胱瘤を切除し、病理検査を行います。
* -レーザー治療- レーザーで膀胱瘤を焼き切る治療法です。
* -塞栓術- 膀胱瘤に栄養を供給する血管を塞ぎ、萎縮させます。
* -ボツリヌス毒素注射- ボツリヌス毒素を膀胱に注射して神経を麻痺させ、膀胱の収縮を抑えます。