経尿道的膀胱腫瘍切除術とは? 手術内容と注意点

経尿道的膀胱腫瘍切除術とは? 手術内容と注意点

経尿道的膀胱腫瘍切除術の概要

-経尿道的膀胱腫瘍切除術の概要-

経尿道的膀胱腫瘍切除術は、尿道から内視鏡を挿入して膀胱内の腫瘍を除去する外科手術です。膀胱鏡と呼ばれる特殊な内視鏡を使用して膀胱内の視覚化を行い、レーザーや電気メスなどの器具を使用して腫瘍を切り取ります。この手術は通常、局所麻酔または全身麻酔下で行われます。手術時間は腫瘍の大きさや場所によって異なりますが、通常は 30 分から 90 分程度です。この手術により、腫瘍の完全な切除と再発の予防を目的としています。

手術の手順と方法

経尿道的膀胱腫瘍切除術の手術手順と方法

経尿道的膀胱腫瘍切除術では、尿道から膀胱内に電気メスやレーザーを挿入して腫瘍を切除します。まず、麻酔を施し、消毒された尿道を膀胱まで拡張します。次に、膀胱鏡というカメラ付きの器具を挿入して膀胱内部を視認します。膀胱鏡の先端には電気メスやレーザーが取り付けられており、これを使用して腫瘍を切除します。切除した腫瘍は尿道から取り出されます。必要に応じて、術後にカテーテルを挿入して膀胱の尿を排出します。

手術の対象となる場合

経尿道的膀胱腫瘍切除術が行われるのは、膀胱内に腫瘍が形成されている場合です。この腫瘍は、良性または悪性の可能性があります。良性腫瘍は、非癌性で通常はゆっくりと成長します。一方、悪性腫瘍は癌性で、より急速に成長して周囲の組織に広がる可能性があります。経尿道的膀胱腫瘍切除術は、膀胱の腫瘍を取り除くために使用される、低侵襲性の外科処置です。

手術後の経過と注意点

手術後の経過と注意点

経尿道的膀胱腫瘍切除術後は、通常、カテーテルを挿入して尿を排出し、傷口が治るのを待ちます。数日から数週間でカテーテルが抜かれ、排尿が可能になります。手術後しばらくは尿が出にくくなることがありますが、時間とともに改善されます。

また、手術後に血尿が出ることがありますが、通常は徐々に減少していきます。しかし、血尿が止まらない、発熱や悪寒があるなどの症状が出た場合は、すぐに医師に相談してください。

合併症のリスク

経尿道的膀胱腫瘍切除術に伴う合併症のリスクは、他の外科的処置と同様に存在します。一般的な合併症には、術後の出血、感染症、膀胱穿孔、尿道狭窄などが挙げられます。出血は通常軽微ですが、まれに輸血が必要な場合があります。感染症は抗生物質で治療できますが、膀胱穿孔は外科的処置が必要になることもあります。尿道狭窄は尿流量を妨げる可能性があり、尿道拡張術などの治療が必要になる場合があります。また、術後に膀胱刺激や膀胱痙攣などの排尿障害が生じる可能性もあります。これらの合併症のリスクは、腫瘍の大きさや場所、患者の全体的な健康状態など、さまざまな要因によって異なります。