多発性筋炎/皮膚筋炎ってなに?

多発性筋炎/皮膚筋炎ってなに?

医療と看護を知りたい

「多発性筋炎/皮膚筋炎」とはどのような病気ですか?

医療の研究家

「多発性筋炎」は、体幹や四肢の筋肉の筋力低下を引き起こす自己免疫疾患です。

医療と看護を知りたい

「皮膚筋炎」との違いは何ですか?

医療の研究家

「皮膚筋炎」は、「多発性筋炎」が典型的な皮膚症状を伴う場合に呼ばれます。

多発性筋炎/皮膚筋炎とは。

医学用語に「多発性筋炎/皮膚筋炎」があります。

多発性筋炎(PM)とは、主に体幹や手足に近い部分の筋肉、首の筋肉、のどの筋肉などが弱くなる、自己免疫による炎症性の筋肉の病気です。

皮膚に特徴的な症状が出る場合は、皮膚筋炎(DM)と呼ばれます。

多発性筋炎/皮膚筋炎とは

多発性筋炎/皮膚筋炎とは

-多発性筋炎/皮膚筋炎とは-

多発性筋炎(PM)皮膚筋炎(DM)は、一群の自己免疫疾患で、この疾患では体の免疫系が自身の健康な組織を攻撃してしまいます。PM と DM は密接に関連しており、場合によっては重なり合うことがあります。

PMは主に筋肉に影響を及ぼし、筋力低下、倦怠感、痛みが現れます。一方、DMは皮膚に影響を及ぼし、発疹、皮膚の硬直、光過敏症を引き起こします。両方の疾患で、関節痛、発熱、体重減少などの全身的な症状が出る場合があります。

症状

症状

症状

多発性筋炎/皮膚筋炎は、筋肉と皮膚に症状が出る病気です。特徴的な症状として、筋肉の脱力感痛みがあり、階段の上り下りや重い物の持ち上げなどに困難を感じます。また、皮膚に発疹ができたり、かゆみや熱感が出たりします。発疹は紫がかった色をしていることが多く、顔や手足、首や胸などに現れます。さらに、全身倦怠感や発熱、関節痛などの全身症状を伴うこともあります。

原因

原因

-原因-

多発性筋炎/皮膚筋炎の正確な原因はまだ解明されていません。しかし、いくつかの要因が関与していると考えられています。

* -自己免疫反応- 体の免疫系が誤って自分の筋肉や皮膚組織を攻撃する。
* -遺伝的素因- 特定の遺伝子が発症リスクを高める可能性がある。
* -環境的因子- ウイルスや薬剤などの環境的トリガーが免疫反応を引き起こす可能性がある。
* -がん- 約15~20%の患者では、多発性筋炎/皮膚筋炎と何らかの悪性腫瘍が合併している。

診断

診断

-診断-

多発性筋炎/皮膚筋炎の診断は、以下の検査に基づいて行われます。

* -症状の評価- 医師は、筋肉の痛みや脱力感、皮膚の発疹などの症状を尋ねます。
* -身体診察- 医師は、筋肉の圧痛、筋力低下、皮膚発疹の有無を確認します。
* -血液検査- 炎症の指標となる抗体をはじめ、筋肉酵素の値を測定します。
* -画像検査- MRIや筋電図を使用して、筋肉の異常や神経の損傷を評価します。
* -筋生検- 筋肉組織の一部を採取し、顕微鏡で炎症の有無を調べます。

治療

治療

治療にはステロイド薬免疫抑制剤などの薬物療法が用いられます。ステロイド薬は抗炎症作用があり、筋力低下や痛みを緩和します。免疫抑制剤は免疫系を抑制することで、筋肉や皮膚の炎症をを抑えます。また、理学療法作業療法などのリハビリも重要で、筋力回復や日常生活動作の改善を図ります。重症例では免疫グロブリン製剤血漿交換などのより強力な治療法が必要となる場合があります。これらの治療法は、病状の改善と日常生活動作の維持に役立ちます。

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