シバリングとは?体温低下時の身震い反応

医療と看護を知りたい
先生、「シバリング」という言葉の意味を教えてください。

医療の研究家
シバリングとは、体温が下がったときに筋肉を動かして熱を発生させ、体温を保つ生理現象だよ。

医療と看護を知りたい
ということは、寒さを感じたときに震えるのは、体が熱を外に出さないようにしているということですか?

医療の研究家
その通りだよ。シバリングは体が本能的に行う手段で、体温を維持して低体温症にならないようにしているんだ。
シバリングとは。
医療用語「シバリング」とは、体温が低下したときに体温を維持するために筋肉を動かし、熱を発生させる生理的反応のことです。震えや、寒いときの歯のカチカチ音などがこれに当たります。英語では「shivering」と表記し、日本語では「身震い」を意味します。
シバリングの仕組み

-シバリングの仕組み-
シバリングは、体温が低下したときに起こる反射的な筋肉の収縮反応です。この反応により、筋肉内の熱発生が増加し、体温の上昇につながります。シバリングは、主に骨格筋が急速に収縮・弛緩することで引き起こされます。この収縮と弛緩の繰り返しが、熱を発生させます。
シバリングを制御する脳の中枢は、視床下部にあります。視床下部は、体の温度を監視するセンサーの役割を果たしています。体温が低下すると、視床下部がシバリングを引き起こす信号を筋肉に送ります。この信号は、筋肉内の神経線維を伝わって運動ニューロンに到達し、筋肉の収縮を指令します。
シバリングの役割

シバリングは、体温が低下した際に起きる身震い反応です。このシバリングの役割は、体の熱産生を促進して体温を上昇させることです。シバリングにより筋肉が収縮と弛緩を繰り返すことで、熱が生成されます。この熱は、血液によって体の隅々まで運ばれ、体温を上昇させます。また、シバリングは、血管を収縮させて血流を体の中心に集中させる働きもあります。これにより、熱の放出が抑えられ、体温の保持が促進されます。
シバリングを引き起こす原因

-シバリングを引き起こす原因-
シバリングは、体温が低下したときに起こる身体の自然な反応です。この反応では、体内の筋肉が収縮と弛緩を繰り返して熱を発生させ、体温を上昇させようとします。シバリングを引き起こす一般的な原因としては、以下のようなものがあります。
* 寒冷曝露気温の低下により、身体が熱を放散して体温が低下します。
* 病気発熱や敗血症などの感染症は、体温を上昇させようとしますが、シバリングも引き起こすことがあります。
* 薬物一部の薬物、特に抗うつ薬や抗不安薬は、副作用として体温低下とシバリングを引き起こすことがあります。
* 低血糖血糖値が低下すると、身体はエネルギーを生成するために体温を上昇させようとします。このときもシバリングが起こることがあります。
* 甲状腺機能低下症甲状腺ホルモンの欠乏により、代謝が低下して体温が低下し、シバリングにつながることがあります。
シバリングの対処法

シバリングが起きた場合の対処法として、まず重要なのは体温を上げることです。震えている際には、身体が熱を逃さないようにして暖める必要があります。毛布やタオルなどで体を覆ったり、温かい飲み物を飲んだりしましょう。また、運動などで身体を動かすのも体温を上げるのに効果的です。ただし、激しすぎる運動は逆に身体に負担がかかるので注意してください。
また、シバリング時は脱水症状も起きやすくなっています。そのため、こまめに水分を補給することが大切です。温かい飲み物だとより効果的です。さらに、休息も重要です。疲れていると身体が回復しにくくなるので、シバリング時は無理せず休養を取ってください。
シバリングと低体温症の違い

-シバリングと低体温症の違い-
シバリングは、体温が下がったときに発生する無意識の反射です。身体が震えを起こすことで、筋肉を収縮させて熱を発生し、体温を上昇させようとします。一方、低体温症は、体温が危険なほど低下した状態です。
シバリングは低体温症の初期症状である場合がありますが、必ずしも低体温症につながるわけではありません。適切な処置をすれば、シバリングは体温を上昇させ、低体温症を防ぐのに役立ちます。しかし、シバリングが持続したり、体が震えているだけで温まらないなどの症状が出た場合は、体温低下が進んでいる可能性があり、すぐに医療機関を受診する必要があります。
