検査 - 医療看護用語辞典

HbA1cとは？糖尿病の指標を理解する

HbA1cとは？ヘモグロビンA1c (HbA1c) は、赤血球中のヘモグロビンというタンパク質に結合したグルコースの割合です。血中のグルコース濃度が高いほど、ヘモグロビンに結合するグルコースの量も多くなります。 HbA1cの特徴赤血球の寿命は約3か月であるため、HbA1cは過去2～3か月間の平均的な血糖値を反映しています。つまり、HbA1cを測定することで、単なる血糖値の測定よりも長期的な血糖コントロールを評価することができます。糖尿病の診断や管理において、HbA1cは重要な指標として使用されています。

2024.04.18

血液に関すること

CRPとは？急性期反応物質の説明

-CRPの定義とその役割- CRP（C反応性タンパク質）とは、急性期反応物質と呼ばれる、炎症や感染症への応答として肝臓で生成されるタンパク質です。健康な状態では血液中にほとんど存在しませんが、炎症や感染症が起こると、その血中濃度が急激に上昇します。 CRPの主要な役割は、免疫反応を促進し、組織の損傷を修復することです。免疫細胞を活性化し、炎症部位へ誘導したり、病原体の侵入を防ぐ抗体産生を促進したりします。また、組織の損傷部位に凝固因子を送って血栓を形成し、出血や組織破壊の抑制にも寄与しています。

2024.04.18

検査に関すること

ヘマトクリットとは？血液中の血球の割合を示す数値

ヘマトクリットとは何か？ヘマトクリットは、血液中の赤い血球、白い血球、血小板などの細胞成分が占める割合を示す検査値です。通常、ヘマトクリット値は血液全体の40～50%で、残りの50～60%は血液の液体部分である血漿で構成されています。ヘマトクリット値は、血液中の酸素を運搬する赤血球の割合に影響を与え、この値が高いと血液の粘度が増加し、循環障害のリスクが高まります。一方、ヘマトクリット値が低いと貧血になり、細胞に十分な酸素が供給されなくなります。

2024.04.18

検査に関すること

臨床検査技師とは？役割と資格を解説

臨床検査技師の役割とは、医療機関において、患者の血液や尿などの検体を用いて検査を行い、その結果から病気の診断や治療方針の決定をサポートすることです。主な役割としては、検体採取、生化学検査、血液検査、微生物検査などがあり、正確かつ迅速な検査を実施し、結果を医師に報告します。また、検査結果をもとに、患者への説明や指導を行うこともあります。

2024.04.17

検査に関すること

便検査：医療で用いられる用語

便検査とは、糞便から病気の兆候や異常を調べる医療検査です。便の中に含まれるさまざまな物質や特徴を分析することで、消化器系、肝臓、膵臓などの健康状態を評価します。便検査は、下痢、便秘、腹痛などの症状がある場合や、消化器疾患のスクリーニング、診断、モニタリングに広く利用されています。

2024.04.18

検査に関すること

ナースプラクティショナーとは｜医師の負担軽減を担う看護師

ナースプラクティショナーの役割は、患者の診察、診断、治療計画の立案、処方箋の発行など、さまざまな医療行為を実施することです。また、患者教育や相談にも従事し、健康増進や疾患予防のアドバイスを提供しています。さらに、患者と医師の橋渡し役として機能し、患者の懸念や不安に対処し、最適な医療を提供するための調整を行います。ナースプラクティショナーの権限は、各州の法律によって異なりますが、一般的に次のような行為が認められています。 * 患者の診察、診断、治療計画の立案 * 処方箋の発行 * 検査や処置の実施 * 患者教育と相談 * 医療情報の評価と解釈 * 医療チームとの協働ナースプラクティショナーは、医師と緊密に連携して医療サービスを提供し、医療費用の抑制や患者のアクセス向上に貢献しています。

2024.04.17

看護に関すること

耳鼻咽喉科用語『音叉』とは

音叉とは、金属製のU字形をした共鳴器のことです。両端が重なった部分には柄があり、その先端を振動させると固有の音を発生させます。音叉の振動によって発生する音の周波数は、音叉の形状や素材によって決まり、正確な音程を奏でることができます。

2024.04.19

耳鼻咽喉科に関すること

T細胞とは？免疫の要となる細胞

T細胞とは、免疫系において重要な役割を担う白血球の一種です。感染症や悪性腫瘍に対する防御に不可欠で、細胞性免疫の主役となります。T細胞は、対応する抗原を認識すると活性化し、感染細胞を直接破壊したり、他の免疫細胞を活性化させたりして、病原体の排除に貢献します。

2024.04.19

免疫に関すること

コンピューター断層撮影（CTスキャン）とは？

-コンピューター断層撮影（CTスキャン）の仕組み- CTスキャンでは、X線を発生させるX線管が回転しながら患者の身体をスキャンします。X線は患者の身体を通過し、検出器によって捉えられます。検出されたX線の強度は、身体組織の密度によって異なります。高密度の骨はX線をほとんど通さず、検出されるX線量は小さくなります。一方、低密度の組織はX線を多く通すため、検出されるX線量は大きくなります。このX線強度の違いをコンピューターが処理し、断面画像を生成します。生成された断面画像は、身体の特定の層を示しています。CTスキャンでは、身体全体を複数の断面画像に分割して、各層の構造を詳細に調べることができます。これらの断面画像を組み合わせると、3次元的な3D画像を作成することもできます。

2024.04.18

検査に関すること

血液検査でわかること

血液検査とは、血液を採取してその成分を調べる検査方法のことです。血液には、赤血球、白血球、血小板などの細胞成分と、タンパク質、糖分、ミネラルなどの非細胞成分が含まれています。これらの成分を調べることで、体の健康状態を調べることができます。例えば、赤血球の数が少ないと貧血の可能性、白血球の数が多いと感染症の可能性、肝臓のタンパク質であるアルブミンが少ないと肝機能障害の可能性があります。また、血糖値やコレステロール値を調べることで、糖尿病や動脈硬化のリスクを評価することもできます。このように、血液検査は、病気の早期発見や健康状態の確認に役立てられています。

2024.04.19

検査に関すること