糖尿病

-糖尿病足病変とは？- 糖尿病足病変は、糖尿病の合併症のひとつで、足にさまざまな症状が現れます。高血糖が持続すると、末梢神経や血管に損傷を及ぼし、足への血液の流れが悪くなり、神経がダメージを受けることで感覚が鈍くなります。この状態が続くと、足に傷や潰瘍ができて、それが感染や壊死に発展するリスクが高くなります。また、糖尿病患者は足の変形や、皮膚の乾燥やひび割れなどの問題も起こりやすくなります。

糖尿病神経障害とは、高血糖状態が長期間持続することで引き起こされる末梢神経の障害です。末梢神経とは、脳や脊髄から手足などの末端に広がる細い神経で、感覚や運動などの情報を伝えます。糖尿病になると、高血糖により神経が損傷を受け、信号の伝達に障害が生じるのです。 糖尿病神経障害は、主に足や手に症状が現れます。初期段階では、しびれ、灼熱感、チクチクとした痛みなどの感覚異常が起こります。進行すると、痛みが増強したり、脱力感や筋力低下、感覚が鈍ったりするようになります。さらに重症化すると、足に変形が生じたり、潰瘍ができて壊死したりする恐れもあります。

糖尿病とは、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの働きが低下したり、インスリンの働きが弱まったりすることで、血液中のブドウ糖（血糖）が過剰になる病気です。インスリンは、血液中のブドウ糖を細胞に取り込む働きがあり、エネルギーとして利用するために不可欠です。しかし、インスリンの働きが低下すると、ブドウ糖が細胞に取り込めなくなって血糖値が上昇します。

糖尿病黄斑症とは、糖尿病による網膜の黄斑部の障害を指す疾患です。黄斑部は、物を見るために最も重要な部分であり、障害を受けると視力が低下します。原因として、糖尿病患者に多く見られる高血糖が血管にダメージを与え、網膜の出血やむくみを引き起こすことが挙げられます。初期段階では自覚症状が少ない場合がありますが、進行すると視界の歪みや視野欠損、中心部の見えにくさなどの症状が現れます。放置すると失明に至る可能性もあるため、早期発見と適切な治療が必要です。