
ベーチェット病の基礎知識と治療法
ベーチェット病とは、外陰部・口腔部・眼部にびらんや潰瘍を繰り返す特徴的な症状が出る疾患です。免疫異常によって引き起こされる自己免疫疾患で、その原因は完全には解明されていません。20~40歳代の男性に多くみられ、日本を含むアジア地域に患者さんが多いことが知られています。ベーチェット病は全身性疾患で、皮膚や粘膜だけでなく、血管や消化管など、さまざまな臓器に炎症が起こることがあります。放置すると失明や大血管炎などの重篤な合併症を引き起こす可能性があるので、早期発見と適切な治療が重要です。