ICG検査とは？肝機能を調べる検査の種類と仕組み
医療と看護を知りたい
ICGテストって何ですか？
医療の研究家
肝臓の機能を調べる検査だよ。緑色の色素を体内に注入して、血液中の濃度から肝臓の解毒能力を調べるんだ。
医療と看護を知りたい
基準値はありますか？
医療の研究家
15分血中停滞率で、10%以下だよ。
ICGテストとは。
「ICG検査」という医療用語は、肝機能を調べる検査のことです。インドシアニングリーンという緑色の色素を使用して行われます。
肝臓は体内の有害な物質を分解して無毒化する機能を持っています。しかし、肝機能が低下すると分解が十分に行われず、有害物質が血液中に残ってしまいます。
ICG検査では、ICGを体内に注入し、一定時間ごとに血液を採取して、ICGがどの程度排出されたかを調べます。これにより、肝臓の解毒能力を評価します。検査の結果、15分後の血液中に残っているICG（ICG-R15）が10%以下であれば正常とみなされます。
ICG検査とは
ICG検査とは、肝機能を調べる検査の一種で、肝臓の代謝機能や胆汁排泄機能を評価します。ICGとは「インドシアニングリーン」の略で、注射したICGが肝臓で代謝され、胆汁中に排泄される様子を調べる検査です。ICGが体のどの部位にどの程度蓄積するかを測定することで、肝臓の機能を判定します。
ICG検査の方法
ICG検査の方法はシンプルです。まず、患者さんの肘の静脈から少量の血液を採取します。その後、ICG溶液を注射します。ICG溶液は血流に乗って肝臓に運ばれ、胆汁として分泌されます。このとき、血液中のICG濃度を時間とともに測定します。ICGが肝臓から胆汁として排出される速度を調べることで、肝細胞の機能を評価できます。通常、ICGは15分以内にピークに達し、その後徐々に減少していきます。
ICG検査の基準値と異常値
-ICG検査の基準値と異常値-
ICG検査の基準値は、通常は5～15％とされています。この数値は、肝臓から十二指腸へ分泌されたICGが、15分後に血中に残っている割合を示します。もしも基準値を超えてICG濃度が高い場合、肝機能が低下している可能性があります。
異常値となるかどうかは、実際の数値と、検査を受けた人の年齢、性別、その他の検査結果などの要因を総合的に考慮して判断されます。しかし、一般的に、ICG濃度が20％を超えると、肝機能障害が疑われます。逆に、ICG濃度が5％未満の場合には、肝機能に問題がないことを示唆しています。
ICG検査でわかること
ICG検査でわかること
この検査では、主に肝細胞の機能を評価します。ICGは肝臓で代謝されて胆汁中に排泄されますが、肝機能が低下すると血中のICG濃度が上昇します。そのため、ICG検査の結果から、肝細胞がどれだけICGを代謝・排泄できるかを調べることができます。また、ICGの排泄過程を観察することで、胆管や総胆管の閉塞などの胆汁流出障害の有無も推測できます。
ICG検査の注意点
ICG検査の注意点として、いくつかの事項があります。まず、検査の2〜3日前からヨード造影剤を含む薬剤の服用を控える必要があります。ヨードはICGと似た性質を持つため、検査結果に影響を与える可能性があります。
また、検査当日には絶食状態である必要があります。食事をすると、胆汁が溶解して検査結果に影響が出ることがあります。検査前には、水やお茶などの水分補給は構いません。
さらに、検査中に横になった状態を維持することが重要です。体の位置が変化すると、胆汁の流れが妨げられ、正確な結果が得られない可能性があります。検査は通常1時間程度で完了します。